資産の運用 asset management 2003 6 26
資産を何で運用するか。
株式か、債券か、金か。
株式だとすると、
日経平均株価が考えられるが、
どこまで、下降し、どこで反発して、上昇に転じるか、読みにくい。
一般的には、以下の可能性が考えられる。
a25日移動平均線に接触しないで、反発して、上昇に転じるか。
b25日移動平均線に接触して、反発して、上昇に転じるか。
c25日移動平均線を割り込んで、反発して、上昇に転じるか。
e25日移動平均線で、立ち往生するか。
d25日移動平均線を下回り、調整が長引くか。
aからdまでの可能性が考えられる。
いずれにせよ、リスクがあることには間違いない。
国際優良銘柄は、日経平均株価のチャートにそっくりである。
似ていない銘柄があるとすると、
それは、日経平均株価よりも、強い銘柄か、弱い銘柄になる。
債券だとすると、
10年債利回りのグラフを参考に見てみる。
すると、6月12日を底として、利回りが急上昇して、
現在は、高値で、持ち合いをしているように見える。
a株式のチャートの理論では、持ち合いの後の上放れが考えられる。
旗の形のチャートで、上放れた場合、ポールの長さの分だけ上昇する。
b次に、このまま、持ち合いを続けた後、
台地を形成し、下降していくパターンが考えられる。
富士山型になるか、エアーズロック型になるか。
aの可能性も、bの可能性も、等しく考えられる。
いずれにせよ、リスクがあることには間違いない。
金だとすると、
金のドル建て現物相場のグラフを参考に見てみる。
aこのまま下降していき、単独峰のような山の形になるか。
bこれは、下押しの調整局面で、2分の1程度、下押しして、反発し、上昇するか。
aの可能性も、bの可能性も考えられる。
いずれにせよ、リスクがあることには間違いない。
現時点では、株式も、債券も、金も、リスク財産であることには、間違いない。
いずれにせよ、予想が外れることを見込んで、
リスク管理、リスク回避が必要である。
これは、競馬を例に考えてみる。
競馬とは、1着と2着の馬を予想することである。
たとえば、競馬評論家に聞いてみると、どの評論家も、7番の馬が勝つという。
そこで、馬券を以下のように買うとする。
7−3、7−5、7−9、7−10、7−12。
しかし、これでは、リスク管理ができていない。
リスク回避の手段が取られていない。
必勝の7番の馬が、万が一、敗退する可能性を考慮していない。
7番の馬が100%勝つとは、あり得ないことであり、
評論家も100%勝つとは、言っていないのである。
強気の評論家でも、90%の可能性で勝つと言っている可能性がある。
この場合は、リスクの管理が必要となる。
リスク回避する必要がある。
結果的に、お金を捨てることになっても、
必勝の7番の馬が、ハズレとなることも予想する必要がある。
2番目に強い馬が、9番の馬であるとすると、
9−5、9−10という具合である。
結果的に、予想通り、7番の馬が勝つことになったとしても、
9番の馬に投資したことを無駄とは思ってはいけない。
これが、リスク経費である。リスク回避の費用である。
今の株式市場も、債券市場も、金市場も、このような状態にある。
資本主義市場とは、計画経済と違い、不確実なことが特徴である。
だからこそ、リスク管理、リスク回避が重要となる。
とりあえず、どれにも偏らず、バランスよく、運用することでしょう。
株式、債券、金と、バランスよく、運用していくのが、ベターでしょう。